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Wetwipe

感染予防が必要なさまざまな場面に
最適な手段で効率よく
域内をすばやく清潔にするシステム

Wetwipe / 環境清拭用ワイプ

医療や介護などの施設環境には多種多様な細菌が存在しています。そのため施設内の埃や汚れを除去するための消毒が日常的に行われていますが、消毒だけではその効果は期待値ほどではありません。それは、洗浄をしないで消毒薬をいくら使用しても、消毒効果はそれほど得られないからです。環境表面の汚染は、施設に出入りする人の手指を介しての接触伝播によって感染を引き起こします。このことを考慮すれば、 手が触れる環境表面は消毒に先行して日常的に清拭・清掃を行い埃や汚れを取り除いておくことが最も有効な感染予防の対応と言えます。
比較的ていねいに研究されているMRSAを例にとりますと、MRSA感染症で入院中の患者の73%に、その周辺環境からMRSAが検出されたという報告があります[*1]。また同じ研究では、MRSAの保菌者の69%に同様の現象がみられました。 MRSAが継続的に検出される状況下の医療施設で、さまざまな対策をとったにもかかわらずMRSAが減少しないケースで、患者の周辺環境の清掃を徹底して実施したところ、MRSAを減少させることに成功した、という報告もあります[*2]
環境からの感染をコントロールするには手指消毒に加えて、汚染源となる環境表面への対処、特に「手指の高頻度接触面」[*3]への徹底した清掃が重要です。

[*1]Boyce JM, et al. - Environmental contamination due to Methicillin-resistant Staphlococcus aureus: possible infection control implications. Infection Control & Hospital Epidemiology, 1997 (9), pp.622-627.
[*2]John M. Boyce - Environmental contamination makes an important contribution to hospital infection. Journal of Hospital Infection, 2007 49 (2001), pp. 109-116.
[*3]高頻度接触面の一例
患者病室:ドアノブ、ベッド柵、オーバーテーブル、電灯スイッチ、イス
スタッフステーション:パソコンのキーボードやマウス、電源スイッチ、電話機、水道の開閉コック、各種モニター

消毒剤の誤った使用方法

噴霧わが国では長くかつ頻繁に消毒剤の室内噴霧が行われていました。しかし、室内噴霧を行うことは、周囲に消毒薬が撒き散らされるために、消毒を行う者だけでなく同室する人までもが消毒剤を大量に吸入したり、眼に浴びたりするなどの消毒剤の毒性が問題となります。
噴霧は清拭に比べると消毒できる範囲がまばらであまり効果はなく毒性のほうが強いとされ、清拭の場合はふき取り効果が広くて噴霧より消毒効果はあることがわかっています。米国疾病管理予防センター(CDC)では「室内で消毒剤を噴霧しないこと」とのガイドラインを出しています。

参考文献
Rutala. W. A.: APIC guideline for selection and use of disinfectants. Am. J. Infect. Control 24: 313-342, 1996
小林寛伊:院内感染対策の実際改訂4版院内感染対策テキスト(編集:日本感染症学会),p91-111(p94),へるす出版,2000

wetwipe社(Denmark)のワイプは、来院される患者さんや医療スタッフ、ラボでの検査チームにとって安全で安心できる環境を整えるためのサポートをいたします。感染予防が必要なエリアのさまざまな場面に、最適な手段で域内をすばやく清潔にするシステムとして北欧をはじめ欧州各国の多くの医療施設等で採用されております。

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